地震保険17年以降平均19%引き上げへ 支払い割合は4区分

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

昨年のニュースからの情報です。12月24日、政府は家庭向けの地震保険料を首都直下地震や南海トラフ巨大地震が発生した場合に想定される巨額の保険金の支払いに備える為、2017年1月以降に全国平均で19%引き上げる方針を決めました。

 地震保険料は昨年7月にも平均15.5%引き上げたばかりで、普及を妨げないためにも業界に対し2~3回に分けて引き上げることを求めています。

 財務省が設けた有識者会合で、損保各社で構成する損害保険料率算出機構が示した案が了承されました。

 広島県にはあまり関係ないのではないかと予想しておりますが、都道府県ごとに設定されている引き上げ幅の上限を現行の30%から最大50%とする案も浮上しています。

 今回は保険料が上がるだけではなく消費者にメリットのある改訂も行われます。保険金支払額の区分を細分化して支払い割合の格差を縮小、損害の実態に合った補償を受けられるようにすることも決まりました。

 現行の制度では、保険金額の全額が出る「全損」、50%が出る「半損」、5%が出る「一部損」の3つに分かれています。このうち半損を2つに分け、支払い割合をそれぞれ60%と30%とすることに変更されます。